こんばんは、チャイです。2021年11月17日(水)の東京外為市場で、円安ドル高が進み、一時1ドル114円97銭と4年8ヶ月ぶりの円安水準を記録しました。

短期中期長期の3つのベクトル
短期的な動きとしては、アメリカ株式市場が上げ相場なので、リスクオンで円安が進んだようです。
米FRBが量的緩和縮小を決定してことに対して、日本はまだまだ金融緩和を継続する方向に傾いているので、円安ドル高の流れになっていることが根底にあり、中期的な円安に関わっています。
もっと長期的には、米国にはハイテク企業がどんどん成長しているのに、日本企業はあまり成長していないし、人口も減少してきてマーケットが小さくなってきている国力の低下が原因なのかもしれないです。
3つのベクトルの少なくとも短期中期の2つのベクトルは今の円安に関わっていることは間違いないです。
昭和の時代は円高進む
昭和の終わり頃は、どんどん円高が進んでいました。それまでは1ドル200円ぐらいでした。いやもっと前は、1ドル360円の固定だった時代もありました。昭和の終わりには、1ドル100円を割り込んで、90円台になることもあって、日本の輸出産業が大打撃なんていう報道も盛んでした。
そんな中、病床の昭和天皇が、「円高は日本が強くなったということだから喜ばしいこと」と述べられました。
「なんて呑気なことを!」と私は子供心に思ってしまいましたが、今思えば、昭和天皇のお言葉は正しかったのかも?と思えてきます。
来るべき時が来た?
最近の円安傾向は、なんか不吉なものを感じてしまいます。ついに来るべき時が来たんじゃないかと。
そもそも私が米国株投資を始めたきっかけは、米国企業の将来性を見越しての投資判断と、将来的に日本円の通貨安へのリスク回避を考慮してのことなんです。
円安は悲しい
でも、実際に円が暴落する日は来てほしくないです。だって、1ドル200円とかなったら大変ですよ。海外旅行に行ったら、日本人観光客めちゃくちゃ貧しくなります。昔、1ドル360円の時に、海外旅行に行った日本人は大変だったろうなあ。
今は日本円で給料をもらって、株を買い増ししているステージだから、円高ドル安の方がずっと嬉しいです。
将来リタイアした時に、円安ドル高があまりにも進んでしまっていれば、ドルで保有することになる米国株の投資戦略は大正解ということになります。
でも、国力が衰退して円安になっているのは、日本人として正直悲しいです。
しかしどう考えても、長期的には、円高ドル安になるとは思えません。残念ながら、日本円で預金したり、日本株を長期保有する気には、なれないです。