ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)がレイセオン(RTN)を買収で合意

1ヶ月前の話題になりますが、米航空機・機械大手のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)が、ミサイル生産大手のレイセオン(RTN)を買収することに合意したことが6月9日に発表されました。

レイセオン・テクノロジーズ

UTXがRTNを買収して、社名がレイセオン・テクノロジーズに変わります。

エレベーター部門と空調設備部門をスピンオフして、そのあと、レイセオンと統合し、航空宇宙・防衛企業として2020年からスタートします。

もともとの時価総額は、UTXが1,140億ドル、RTNが520億ドルで、UTXの方が倍以上大きな会社です。

トランプ大統領が反対

まだ規制当局の承認が必要な段階です。トランプ大統領は、合併に対して懸念を示しました。合併して独占的になると、政府の武器購入が割高になる恐れがあるからです。その発言を受けて、合併が承認されないのではないかと市場が反応し、UTXもRTNも株価を下げています。

防衛関連企業ではBAに次ぐ企業になる

UTXは、2011年には航空部品大手のグッドリッチを買収し、2018年に航空システム・機器大手のロックウェル・コリンズを買収しており、航空防衛事業に特化してきています。このまま、RTNと合併すれば、航空宇宙・防衛企業ではボーイング(BA)に次いで世界第2位の売上高になります。

UTXはダウ銘柄

UTXは、ダウ銘柄でもあり、安定感のある大型株です。もともと、ボーイング(BA)と同じ会社でしたが、1934年に反トラスト法で分割され、ボーイング(BA)、ユナイテッド航空(UA)、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)が生まれました。

ポンプや空調、エレベータなども作っていましたが、どんどんスピンオフさせて、航空宇宙産業に特化しているようです。今回のRTN買収もその一連の流れだと思います。

UTXも優良企業

チャートを見ると、長期的には右肩上がりで、配当金もしっかり増配されていて、減配のリスクはなさそうです。現在、配当金は年2.23%です。さすがダウ銘柄です。

RTNに比べると、株価の上昇がマイルドですが、このあたりが合併で航空宇宙産業に特化して効率よく利益が上がれば、株価の上昇も見込めます。

予想PERは、15.23倍、ROEは、15.29%で、RTNのROEの26.53%と比べると、もうひと頑張り欲しいところです。だからRTNを買収して航空宇宙産業で利益を上げたいと考えているのでしょう。

EPSは、2014年6.82、2015年8.61、2016年6.13、2017年5.7、2018年6.5ドルです。すごく良いわけではありませんが、悪くないです。

RTN株主は新会社株2.3348株を受け取る

さて気になるのは、こういう統合の場合、私の持っているRTN株はどうなるのかです。なにしろ、こういう統合みたいな体験は初めてですから。

RTNの株主は、1株につき新会社株2.3348株を受け取ることになると発表されています。新会社がいくらの株価になるかによって、最終的に得するのか損するのかなんとも言えません。その時のRTNの株価がいくらなのかによっても損得は変わってきます。しかもすんなり統合できるのかどうかもまだ微妙な段階ですし、これから先2020年までの1年間は、RTNの値動きは慎重な値動きになるのかもしれません。しかし最終的に新会社の株を受け取る頃には、損しない程度に株価が調整されるのではないかという気もします。

投資家は統合反対

著名投資家のビル・アックマン氏は、UTX株を保有しており、UTX株が下落するとの懸念から統合に反対しています。またダニエル・ローブ氏もUTX株主には利益が出る可能性が少ないと述べ、統合に反対しています。

RTN株長期保有します

いやはやなんとも言えませんが、素人投資家が考えて動いたところで、しょうがないです。とりあえずこのままRTN株長期保有を続けます。