ブルームバーグからの報道によると、アップル(AAPL)が来年2021年のMacから自社製チップ搭載することを目指しているとのことです。
台湾TSMC社チップ
アップル社のコードネーム「Kalamata」と呼ばれるチップ開発チームがこれまでのインテル製チップからMacの搭載チップを自社製に切り替える開発を行っています。
iPhoneやiPadに搭載されているチップの技術と同様に、技術提携している台湾のTSMC社が受託生産することになります。
モトローラのPower PC
マッキントッシュのチップはもともと、モトローラ社のPower PCチップを使用していました。途中で、インテルのチップに性能競争で遅れをとるようになり、2006年にインテルチップを使用したマックが登場しました。当時は、インテルMacって呼んで区別していました。
マックになじんだチップ
チップを自社製にすることで、よりマックのOSとの擦り合わせがしやすくなるというメリットがあります。チップなんかOSと関係ないということはなくて、PowerPCからインテルチップに変わった時に、これまで使っていたアプリなどの不具合が出たりして色々面倒だったのを覚えています。
自社製にすることで、インテルに支払われるチップ費用を節約することができますし、ますますアップルの利益幅が大きくなると思います。
iPhone12の生産準備
新型コロナウィルスで需要が落ち込むリスクがあるのにもかかわらず、アップルは下請けにiPhoneの生産台数を前期比で4%増やすように指示したとの日経新聞からの報道がありました。増産されるモデルは、先日発売されたばかりのiPhone SEと秋に5G対応で登場予定のiPhone12になるようです。これだけ強気になる理由は、コロナ騒動で生産体制が痩せ細った状態では一部の部品供給が不足して、十分な需要に応えられない恐れがあるため、早めに在庫を確保する狙いがあるようです。
4月29日の決算発表に注目
アップルのチャートを見ると、今回のコロナ騒動で229ドルまで下落した株価ですが、4月24日金曜日の取引でも+2.89%も上昇して、すでに282.97ドルになってしまっています。

それでも最高値が327ドルから、まだ-13.5%も下がった状態なので、今でもまだ買い時だと思います。まずは、来週4月29日の決算発表後の値動きに注目です。