吉野彰氏 ノーベル化学賞受賞 なぜ京都大学出身者に多いのか?

本日2019年10月9日、今年も日本人ノーベル受賞者が出ました!旭化成名誉フェローの吉野彰氏が商業生産可能なリチウムイオン電池の開発に初めて成功したという業績でノーベル化学賞を受賞しています。

日本人やっぱりすごいよ

最近、毎年のように日本人のノーベル賞受賞者が誕生しています。現在のところ、日本人のノーベル受賞者の数は、世界ランキング6位だそうです。

ノーベル文学賞、経済学賞、平和賞は、首をかしげるような受賞者が多すぎるので、自然科学系だけに絞ると、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスに次いで5位になります。また、ドイツ、フランスは第二次大戦前に受賞した科学者が多く、最近の日本の受賞者ラッシュは、アメリカ、イギリスに次ぐ勢いです。自然科学の研究では英語圏が有利なので、非英語圏での最近の日本人ノーベル賞受賞者の数は驚異的と言えます。

ノーベル賞のテーマが日本人有利になっている

なぜ最近、日本人ノーベル賞受賞者が多いのかというと、戦前の日本の科学は欧米諸国に正当に評価されていなかったということも一因ですが、最近のノーベル賞の受賞テーマが科学技術の創意工夫へ関心が移ってきていることが大きいと思います。昔のノーベル賞といえば、自然科学の非常に大きな発見が主体でした。要するに、白人が得意な大発見、大革命がノーベル賞のテーマだった時代から、日本人の得意な技術革新や工夫、洗練にシフトしてきているからです。

京都大学からのノーベル賞受賞者は多い

自然科学のノーベル賞受賞者に京都大学出身の科学者が多いことはよく知られています。昭和の時代までは、自然科学のノーベル賞受賞者で京大以外の卒業生は、東大理学部卒の江崎玲於奈氏だけでした。しかし、江崎玲於奈氏もアメリカでの研究が評価されてノーベル賞を受賞しており、最も入学試験が難しく、国家予算から研究費を最も投入されている東大生が東大の研究室でノーベル賞に値する研究成果が出ていないのはかなり意外です。

ちなみに最近では、東大卒で、東大の研究室や関連の施設で研究して、ノーベル賞を受賞している科学者として、2002年の小柴昌俊氏、2016年の大隅良典氏がいます。

東大内部に問題あり

ノーベル賞が出にくい理由には、東大の教育システムと研究スタイルの両方に問題があると私は常々思っています。国公立大学の受験勉強をした経験のある読者ならお分かりだと思いますが、東大の入試問題と京大の入試問題を比較すると、明らかに、問題の分量が東大の方が多いです。数学もめちゃくちゃ難しい問題をゴリ押しで解答するような問題がいくつも含まれています。だから、地頭の良くて処理速度の速い受験生は東大向きです。しかし、京大の入試問題は時間もたっぷりで、問題も平易ですが、解き方のセンスが要求されます。このあたりが、東大が事務仕事を迅速かつ正確に処理できる役人を養成する大学で、京大が研究者を養成する大学であるという基本理念の違いになっています。

さらに、東大を卒業して、東大の研究室で研究しても、省庁からの案件や会議、日本の学会を統括するための事務仕事に時間とエネルギーを消耗されてしまいます。やはり、お国のための大学なので、研究に没頭するためには大きなハンディキャップになっているのです。

日本の私学は死んでいる

また非常に興味深いことに、私立大学卒の研究者でノーベル賞受賞者はまだ誕生していません。早稲田大学や慶應大学、同志社大学などの名門私立大学を含めて、日本にたくさん私立大学があるのにですよ。日本の私立大学の教育システムは実利に役立つことを重視して、科学を軽んじている風潮があるのではないかと私は思っています。

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