トーマスクックが倒産、アマゾン(AMZN)なぜ旅行業界に進出しないのか

今から1週間前の2019年9月22日、イギリスの旅行業者の老舗であるトーマス・クックがついに倒産しました。知らない人もいるかもしれませんが、日本で言うところのJTBみたいな会社です。

世界最古の旅行会社

JTBのようにツアーなどを手がける大手旅行会社なので、当然のことながら、今回の倒産で、世界で60万人のツアー予約客に影響が出ました。ツアー旅行やパック旅行の先駆けの会社で、世界で最古の旅行会社と言われています。

ネットの波についていけず

当然のことながら、最近のネットでのホテル予約や航空機のチケットのネット購入が盛んになり、トーマス・クックもそれなりにネット販売に対応しようと努力はしていたものの収益が悪化してしまったようです。

トーマス・クックの時刻表

日本人にとって、トーマス・クックといえば、ヨーロッパの時刻表の本で有名でした。調べてみたら、紙媒体の時刻表の本は、すでに廃刊になっています。電話帳みたいな時刻表の本で、赤色の表紙がトレードマークでした。

ヨーロッパの国鉄の時刻表がすべて網羅されているスグレモノで、日本の大型書店で購入することができました。

ヨーロッパに旅行する日本人の学生は、駅員に細かい乗り継ぎを英語で質問しても、英語の聞き取りミスで間違って理解してしまうことが多く、代わりにトーマス・クックの時刻表で調べて現地での電車の乗り継ぎの計画を立てます。当時は、トーマス・クックの時刻表を読んでいる日本人の方が現地の人よりもスムーズに国際列車に乗り継ぐことができたほどです。

私も学生時代、初めての海外旅行でヨーロッパを1ヶ月間旅したことがありましたが、毎晩、トーマス・クックの時刻表をみて、翌日のスケジュールを立てたりしました。電車でモスクワやオスロまで行けることがわかって、少年時代の冒険心がくすぐられたのを覚えています。日本の鉄道オタクの人がJRの時刻表を熱心に調べたりするのもそんな感情なのかもしれませんね。

トラベラーズチェック

クレジットカードがまだ普及していなかった時代には、トラベラーズチェックが使われていました。小切手みたいなもので、現地の両替屋さんに行って、その場でトラベラーズチェックにサインをすると現金に換えてくれます。これもヨーロッパでは、トーマス・クックのトラベラーズチェックが有名でした。アメリカンエクスプレスのトラベラーズチェックもありましたよね。

当然のことながら、紙媒体のトラベラーズチェックは姿を消しました。

ネットについていけない会社の株は売り!

トーマス・クックは、明らかにインターネット時代に対応しきれなかった企業ということになります。老舗の百貨店が倒産したり、ネットについていけていない企業の株は、たとえ大企業でも長期保有してはいけません。売りましょう。

いつかAMZNも旅行業界

ところで、ネット販売の巨人であるアマゾン(AMZN)は、今のところホテル予約や航空チケットなどを扱っていません。

しかし、アマゾンは過去に2回、旅行業界に参入しようとしたことがあります。膨大な設備投資費や旅行業界に精通する専門家が不在であったことから断念した経緯があります。今後、参入する可能性は十分ありますが、すでに、ブッキング・ドットコムエクスペディアシートリップの3社が、ネット販売で世界市場の寡占状態にあり、アマゾンが新規に参入するのは難しいのかもしれません。3社のうち、どこかが苦しくなってきたときに、買収してしまうという可能性はあるとは思います。食品業界で、ホールフーズを買収した時のようにです。

CEOのジェフ・ベゾス氏の夢は、宇宙旅行ですから、旅行業界に乗り込んできても、驚くことではないと思います。

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