シーゲルのS&P10戦略 日本人は税率が高いので失敗する

このブログのタイトルに入っているジェレミー・シーゲル博士は、1945年生まれの経済学者でペンシルベニア大学の教授をされておられます。株式投資家の中でよく読まれている著書として、「Stocks for the Long Run」「株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド」(緑色の表紙)と「The Future for Investors」「株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす」(赤色の表紙)の2冊が有名です。どちらの本にも登場しますが、S&P10戦略というシーゲル博士が推奨する投資法が紹介されています。

S&P10戦略のやり方

もともと「ダウの犬投資」という方法があります。後日、その投資法についても解説しますが、シーゲル博士のS&P10戦略のやり方については、緑色の表紙のほうに具体的に書かれています。S&P500銘柄のうち、S&P100とよばれる時価総額上位100銘柄の中から銘柄を選択します。その100銘柄のうち、配当利回りの高い上位10銘柄を年末の12月31日に選択して分散投資します。翌年いっぱいまで保有して、また12月31日になったらその時点で配当利回りが最も高い10銘柄に入れ替えます。途中で受け取った配当金も年末に株を買うために使います(再投資)。

S&P500をアウトパフォーム!

シーゲル博士の計算によると、1957年から2006年の50年間で、S&P500は年平均11.13%上昇しましたが、S&P10戦略では、年平均15.71%上昇し、S&P500をアウトパフォームしました。

なぜアウトパフォームできるのか?

株価が下がっているときは、同じ額の配当金でも一株当たりの配当利回りが上がります。ようするに配当利回りが高いと言うことは割安になっているということです。割安な株は、その後、上がりやすいです。下がっている株はそのまま沈没していく恐れがありますが、S&P100は、S&P500の中でも大型株なので、そう簡単には沈みません。復元力が強いのです。つまり、大型選手がちょっとスランプになったときに安く買って、大きなリターンを得ると言うことです。また、配当金もがっぽり入るので、その配当金を資金源にして、翌年暮れにまたちょっと下がっている大型株を買うことができます。

この先どうなるかはわからない

S&P10戦略は負けることはないと思いますし、不景気で株価が全体的に下がっているときには復元力の強い大型株に分散投資されているぶん、強いと思います。ただ、今後同じ戦略が通用するかどうかわかりません。配当金が高い株は成長が止まっている成熟企業の株なので、第4次産業革命と言われている現在でも大きなリターンが得られるか疑問です。やはりナスダックの銘柄に含まれているようなハイテク株の成長が近年めざましいですから。

日本人は失敗する

シーゲル博士のこのS&P10戦略では、税金が引かれることを考慮されていません。アメリカは税率10%ですが、日本は配当金も20%税金が引かれますし、株を売って儲かったらやはり20%税金が引かれます。また確定申告で返ってきますが配当金にはアメリカの税金(税率10%)も引かれます。年末に売ったら、すぐに再投資しないといけないのに、儲かった資金の一部が税金で無くなっています。あと、証券会社からも売買の手数料が引かれます。そのあたりを考慮すると、S&P500 ETFを買って長期保有していた方が税金を引かれて種銭が減ってしまうのを防止することができます。バークシャー・ハサウェイの株はその辺のことも考慮して配当金を出していません。シンガポールとか香港とか税金がかからない国に引っ越しでもしないかぎり、S&P10戦略は失敗すると思います。

米国株ブログランキングの最新版はこちら!

投資の参考になりますよ!

にほんブログ村 株ブログ 米国株
にほんブログ村