モデルナ(MRNA)の株が乱高下。製薬ベンチャー企業への投資法

2020年5月19日のアメリカ株式市場は、前日の大幅高に支えられて、順調に株高で進んで行きましたが、朝起きてみたら、反落して引けていました。どうも、アメリカのバイオテクノロジーベンチャー企業のモデルナ(MRNA)の新型コロナウィルスワクチンの治験結果にケチがつけられたようです。

ワクチン第1相臨床試験中間解析

そもそも、前日の5月18日も、このモデルナ(MRNA)のワクチンの治験で有望な結果が得られたとの報道が好材料としての株高でした。この報道を受けて、モデルナの株価も+20%以上高騰しました。この時の報道では、45人のボランティアが治験に参加した第1相臨床試験の中間解析で、45人中8人でコロナウィルスの免疫を示す抗体ができていたことが明らかになっています。

序の口の結果

しかし、翌日の報道では、まだ十分な結果とは言えないと言う専門家からのコメントで、MRNAは、-10%以上も急落しています。

安全性を見るだけの試験

そもそも今回の臨床試験は、第1相臨床試験です。これは、健康な人に投与して、安全性を見るための試験です。動物では大丈夫だったけど、人間では初めてなので、すごい副作用出たりしないかな?と試してみる試験で、効くかどうかをみることが主目的ではありません。

第2相第3相

第1相臨床試験で安全が確認できたら、次は第2相臨床試験で、患者に実際に投与して、どのくらいの量を投与したら良いかを当たりをつける試験を行います。最後に、第3相臨床試験で、たくさんの患者に投与して、本当に効くかを確認して、やっと薬は承認されるのです。だいたい第1相が始まって承認まで10年かかります。

新薬は多産多死

今回は、世界中が必死なので、もっと早く承認されて販売されると思いますが、新薬はプロジェクト開始から承認までにたどり着くまでの確率は、1万分の1ぐらいです。

日本の旧帝大の薬学部を卒業したエリートが、製薬会社の研究開発部に入って定年を迎えるまでに、新薬を開発して承認される経験を1回でもできたら、その人のキャリアは大成功だと言われています。

長期投資するな

だから、製薬ベンチャー企業の株は当たれば大きいですが、ほとんどの場合、ポシャって終了です。多産多死です。だから、長期保有したら死にます。

インフルエンザでイマイチやったからコロナでやってみよか

また、富士フィルム富山化学アビガンが新型コロナに効くと言われていましたが、有効性が確認できないと言う臨床研究の結果が昨日報道されています。アビガンは、RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬で、なにもコロナに特別に効く薬ではなく、インフルエンザに開発した薬だったんですが、すでに販売されているインフルエンザ薬のタミフルの方が安全性が高くインフルエンザによく効くので、宙に浮いていたような薬です。

エボラでイマイチやったからコロナでやってみよか

ギリアド・サイエンシズ(GILD)の新型コロナウィルス薬として候補に上がっているレムデシビルもよく似たようなものです。ヌクレオチドのアナログで、エボラ出血熱のために開発された薬で、効いたのか効かなかったのかよくわからない結果に終わった薬です。RNAウィルスつながりで、新型コロナウィルスにも効くかなあ、と言う事で治験が行われました。

アメリカでは効いたと言う結果が出て、中国では効かなかったと言う結果が出ています。と言う事は、ムチャクチャよく効く特効薬ではないと言う事です。効いたかなあ?ぐらいの薬だと言う事です。

臨床試験の結果が出る前に売れ!

現在、何百という数の新型コロナウィルスに効く治療薬やワクチンが開発されています。そのうち、大当たりが1つあれば良いぐらいです。

製薬ベンチャー企業の株は、有望な情報が入ってくると、グングン株価は上昇しますが、臨床試験の結果が明らかになれば、ほとんどの場合、残念な結果なので、大きく値崩れします。

だから、長期投資するとほとんどの場合失敗に終わります。

私はこんな博打みたいな投資はしたくないので、買いませんが、もし私が製薬ベンチャー企業に投資するんだったら、有望だと言う情報が出てきて期待感が募ってきたときに買って、臨床試験の結果が出そうな時期に結果を聞く前に売り抜けると言う戦略をとると思います。

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