キング牧師記念日 キング牧師とマルコムX

昨日の続きです。昨日のアメリカ株式市場は、キング牧師記念日で国民の祝日のため休場でした。私が小さいときに、「アメリカでは黒人は喫茶店にも入れないし、バスにも座れないんやで。」と母が言っていましたが、いったいいつ頃までこんな人種差別がアメリカではまかり通っていたのでしょうか?

モハメド・アリですらひどい差別を受けている。

モハメド・アリは、有名なプロボクシングのヘビー級世界チャンピオンだったアメリカの黒人ボクサーですが、18才の時にアマチュアボクサー選手として1960年のローマオリンピックで金メダルを獲得しています。友人と一緒にレストランに入り、金メダルを見せたところ、黒人であると言う理由で、追い出されてしまいました。その後、金メダルを川に投げ捨てたというエピソードがあります。少なくとも1960年までは黒人差別あたりまえだったのでしょう。

キング牧師の活動

さらにさかのぼりますと、1955年12月にローザ・パークスという黒人がバス内で白人に席を譲らないという理由で逮捕されています。その事件にキング牧師が抗議し、モンゴメリー・バス・ボイコット事件運動を展開しました。1956年11月に連邦最高裁判所からバス車内人種分離法違憲判決を勝ち取っています。

1963年8月28日にキング牧師は、リンカーンの奴隷解放宣言100年目を記念して、かの有名なワシントン大行進をおこないました。20万人を超える参加者が集まり、リンカーン記念堂で、”I Have a Dream.”の演説をおこないました。

その後、アメリカ国内の世論が盛り上がりを見せ、1964年に公民権法が成立し、人種差別が撤廃されました。

マルコムX

キング牧師の非暴力主義の対比として、マルコムXという人物の過激な暴力手法による人種差別への運動がしられています。実際のところ、マルコムX自身が暴力を振るような人物ではなかったらしいですが、キング牧師の活動と良く対比されます。マルコムXの思想に啓蒙され、プロボクサーのモハメド・アリは、イスラム教に改宗し、白人のつけた名前だという理由から旧名のカシアス・クレイからも改名しています。最終的には、ネーション・オブ・イスラムという彼の母体のメンバーによって、マルコムXは銃で暗殺されています。

ちなみに、キング牧師も、白人によってやはり暗殺されています。

なぜか有色人種は非暴力が賞賛される

インドのマハトラ・ガンジーは、非暴力でイギリスという白人国家からインドを独立に導いたということで賞賛されています。一方、チャンドラ・ボーズは、武力を容認してインドを独立させようと運動しましたが評価がいまいちです。

北軍のリンカーンも、アメリカ独立戦争のワシントンも、武力でねじ伏せたのに、評価されています。

日本もアジアでの白人国家による植民地政策と有色人種への差別に対抗するため、武力に訴えたわけですが、当時の人種差別国家であるアメリカに戦争に負けてしまいました。

有色人種は白人に暴力で差別撤廃を訴えても評価されません。

このダブルスタンダードは、有色人種が刃向かわないようにするための白人によるなんらかの意図を感じざるをえません

大東亜戦争で、日本人の兵士も民間人も捕虜にならないで自決したのは、アメリカ軍が日本人を虐殺したからです。まるで、アメリカ大陸で原住民が皆殺しにあったのと同じような感覚です。

第1次大戦後のパリ講和会議の国際連盟委員会でも日本は、人種的差別撤廃を提案しています。しかし、アメリカ合衆国のウィルソン大統領によって否決されました。

20世紀前半の世界は白人だけが人間

こういうヘンテコなことがまかり通るのは、20世紀前半までの世界では、白人だけが人間で、有色人種は人間ではないので人権はないと考えられていたのだとおもいます。このへんの理解がないと、現代のアメリカ株式資本主義の背景も見えてこないです。