2020年7月20日のアメリカ株式市場は上昇して引けましたが、かなり大きく上昇した銘柄がごく一部の偏った銘柄で、平均値にしたら全体として上昇みたいな相場になりました。ヒートマップを見ると一目瞭然です。明るい緑が大きく上昇した銘柄で、赤い銘柄が下げた銘柄です。マイクロソフト、アマゾン、アップル、アルファベット、フェイスブック、ビザ、マスター、ペイパルなどが緑で目立ちます。結局、大きな面積を取っている大型ハイテク株だけ上昇して、それ以外の小さな面積の銘柄の大部分が赤色、つまり下げています。これがアフターコロナ後の格差社会というものなんでしょう。

大型ハイテク株はバブルを形成?
このまま大型ハイテク株がどんどん上昇していってさらに格差が広がっていくのか、それともすでにバブルが形成されていて、なにか不具合があればこの前のネットフリックスみたいにドカンと下がるのかどちらとも判断しかねています。
ハイテク以外の銘柄に投資したい
すでに、私のポートフォリオ内にも格差社会が生じており、大型ハイテク銘柄の割合が全体の75%を占めるようになってしまっています。
もともと、自分が愛着のある企業の株を保有するという方針だったので、どうしてもハイテク株に偏りがちです。
というわけで、ポートフォリオのリバランスを考えると、これ以上、大型ハイテク株を買い増しするのはリスクが膨らんできます。
それ以外の銘柄のうち、ボーイング(BA)とデルタ航空(DAL)とマリオットインターナショナル(MAR)は今回のコロナショックで生き残りをかけて、配当が停止する事態になっています。だから、この3銘柄はもっと景気が安定してから買い増しを検討したいです。
残りの保有銘柄となると、ロッキード・マーチン(LMT)とノースロップ・グラマン(NOC)とレイセオン・テクノロジーズ(RTX)の3つの防衛関連銘柄になります。
そのうち、ロッキード・マーチン(LMT)が一番株価が長期で安定しています。その上、真っ先に決算発表があるので、コロナショックでの決算がどうなのか見極めてから買い増しするかどうかを判断したいと思っていました。
LMTの決算バッチリ
7月21日の取引開始前に発表がありました。EPSは、市場予想5.72ドルに対して、結果5.79ドルで上回っています。売上高は、予想152.3億ドルに対して、結果162.2億ドルで予想を上回りました。しかも、EPS、売上高ともに、昨年同期と比べて増加しています。つまり、コロナショックでも成長が止まらなかったということになります。
さらに、2020年の見通しとして、EPS、売上高ともに上方修正しています。また、コロナの影響で不透明だが、今のところ、生産が滞ったりはしていないとのことです。
今回のLMTの決算は、心強いです。防衛関連銘柄はウィズコロナ、アフターコロナに強い銘柄ということなのでしょう。次の買い増しは、LMTに決まりです。
