ロッキード・マーチン(LMT)の2019年第2四半期決算報告が、7月23日の取引開始前に発表されました。これも内容は市場予想を上回っていました。
EPS、売上高、見通し全てよし
EPSは、予想4.77ドルに対して、結果5ドルちょうどで、市場予想を上回っています。売上高の予想は142.1億ドルに対して、結果が144.3億ドルで、これも市場予想を上回っています。
個別の内容としては、THAADミサイルの製造が好調で、売上高が15.6%増でした。また、ステルス戦闘機F35の納入機数が29機で、前年同期が25機から増加しています。2019年の1年間で、131機のF35を納入する予定です。
2019年のEPSと売上高の見通しも上方修正されています。
決算報告の後、LMTの株価は上がりましたが、しばらくするとズルズル下がって、最終的には、+0.05%の上昇で引けました。現在プレマーケットでもちょっとだけ上がっているだけです。

これも年初からずっと株価が上がり続けていたので、決算報告で予想を上回ったけれども、そろそろ利益確定しておこうと思う投資家が多かったから、それほど株価が跳ね上がらなかったのでしょう。
トルコ、村八分
F35の部品調達の対象国から、トルコが外されました。トルコはロシアからミサイル防衛システムを購入するので、アメリカから村八分にされたような格好です。
日本も日米貿易赤字の解消に、F35を大量購入することが決定されています。もちろん、日本の防衛には、F35は重要なアイテムですが、他国から兵器を大量購入すると、トルコのような目に遭いかねません。
LMTには我々の税金が転がり込む仕組みが出来てしまっています。日本の個人投資家はLMTの株を長期保有して税金を取り返しましょう。