いやはや、2019年8月5日のアメリカ株式市場は、大幅下落しました。今年最大の下げ幅になりました。
アメリカ株のほとんど全ての銘柄が下がりました。終値で、ダウ指数が-2.90%、S&P500が-2.98%、ナスダックがなんと-3.47%の下落です!
米中貿易戦争激化
中国の金融規制当局が、中国人民元の1ドル7元を超える元安を容認しました。これは、アメリカの中国に対する関税措置への報復措置と考えられます。早速、トランプ大統領は、中国が為替操作国であると批判しました。
さらに中国企業が米国の農産物の輸入を停止していることが明らかになり、米中貿易摩擦が激化するとの懸念でリスクオフに働いたと考えられます。
年始ぶりの円高!
ドル円相場も一時105円台に突入する円高に見舞われました。年末年始に円が急騰した時以来です。
この株安と円高で、私の資産は一晩で300万円近く減りました!もうかれこれ、先週から続いている株安で、700万円ぐらい失っています!
日経平均も大幅下落
当然のことながら、翌日8月6日の日経平均も暴落し、最大で600円以上も下がりました。終盤に値を戻し、終値では-134.98円の下落です。
世界的な経済リスクが生じると、有事の円買いで、円高になります。円高になると、日本の企業は輸出に依存しているという理屈で、日本企業が打撃を受けるので、日経平均が下がります。
しかし、最近では、日本は内需が大きいので輸出に依存していないという説もあるので、ちょっと理屈に合いません。機関投資家のコンピュータプログラムがこれまでの慣習で、円高になったら日本株は売りというルールになっているせいなのかもしれません。
日本株も米国株と同様に損をする
よく米国株を保有していると為替で損をすると指摘されることがありますが、じゃあ、日本株を持っていたら円高になると得するかと言われると、日経平均が下がるので、やっぱり損します。
今後は2番底を形成する
日経平均も大幅下落から終盤にかけて買い戻されています。またアメリカ株式市場もプレマーケットで株価が上昇しています。
さすがに売られ過ぎだと機関投資家のコンピュータも気付くでしょうから、割安感とかなんとか言って、買い戻されるでしょう。
チャートを見てみると、とりあえず、トレンドラインのところで押し返されて、しばらくは値を戻していくと思います。

為替も少しドル高円安に戻っていきます。
さて、その先ですが、何も悪材料が噴出しなくても、結局、米中貿易摩擦が解消したわけではないので、しばらく上がったら利益確定で売られて、また下がり始めるでしょう。8月の中旬から下旬にかけてでしょうね。いわゆる2番底というやつです。
そこで大きく下げて底を打って戻ってきたら株価は上昇していくと思いますが、ウダウダ微妙な値動きだと、9月ももう一回ひどく下げが見られると思います。
8月は買い!
こういう8月9月の調整局面はほぼ恒例になっています。こういう時こそ、日本人のみなさんには、米国株を買い増しするチャンスです。アメリカの優良企業の株をバーゲンセールのような値段で買うことができます。
さらにお得なことに、こういう時期は世界同時株安でリスクオフなので、円高!です。8月は夏休みの影響もありますし、特に日本ではお盆で長期休暇を取る人が多いので、前回の年末年始の円高のように、為替が円高に振れやすいです。だから、日本人だけが安くなった米国株を爆買いすることができます。
8月は、日本人の米国株投資家は世界最強戦士なのです。