香港で逃亡犯条例反対の大規模デモ 日本のテレビは取り上げず

香港で先月から逃亡犯条例の改正に反対する大規模デモが起こっています。なんと主催者の発表によると200万人の参加です。香港の人口は約700万人ですから、3、4人に1人がデモに参加したことになります。まあ日本でも主催者の言う数字は大げさなことが多いからそこまで多くはないとは思いますが、それでもかなりの規模のデモです。

どんどん、しょっ引かれるよ

逃亡犯条例が改正されると、中国本土から香港へやってきた犯人が香港で捕まえられて、中国本土に移送することができるようになります。

字面だけ見ると、悪い犯人が香港に逃げ込んでも捕まえられるので、まあもっともな法律改正のようにも思えますが、ところがどっこい、この法律を拡大適用すると、中国政府の批判を香港で行うと、中国本土に連れて行かれてしまう可能性が出てきます。

香港が1999年に中国政府に返還される時の条件が、一国二制度を保障すると言う話だったはずなんですが。

日本のテレビ大丈夫かい?

香港で大規模デモが発生したニュースをNHKがテレビで取り上げなかったので、ネットで問題になっています。

アメリカ株式投資が大好きな皆さんは、多分、ロイターやブルームバーグのニュースサイトを見ていたと思いますが、香港のデモについて連日取り上げられていました。

日本のメディアどうなっているんでしょうか?

フジテレビの「とくダネ」を見ていたら、野犬が増えているとか、吉本芸人の闇営業とか、優先順位の低い報道ばかりでした。安部総理のモリカケは連日報道していたので、政治の報道は、やらないと言うスタンスではなさそうなんですけど。

やっと香港のデモが取り上げられたら、中国本土寄りの偏向報道をしている香港のテレビ局から大塚製薬がスポンサーを降りたら、香港ではポカリスウェットがバカ売れして、反対に本土では不買運動が起こっている、と言う枝葉末節な報道でした。

雨傘運動の時に私は香港にいた

実は、2014年の雨傘運動の時に、私は、香港に滞在していました。行政長官の選挙制度を変更する法律に対する反対デモの時です。

香港の中心地区の道路で車の通行が止められ、市民が道路にあふれてデモを行っていました。

これです。

地下鉄も道路も封鎖されてしまって、あまり何も考えずに、九龍地区まで夜遊びに行っていた私は、ホテルに帰れる地下鉄が止まっていて、別路線の地下鉄とタクシーで迂回して、なんとかホテルに戻ることができました。

九龍地区の食堂で、夕食を食べていると、テレビからデモの映像が流れていました。

これです。

当時、食堂の店主さんに、「何があったんだい?」と尋ねると、「知らない、わからない」と言われました。

なんで、中国人で中国語わかっているはずなのに、「知らない、わからない」って言うんだろう?と思いましたが、今思えば、知らない外国人に政治的な事を話して、実は中国本土の公安か何かだったら、厄介なことになると思ったのかもしれません。

みんな本当のことを言わない?

また仕事で面識のある賢い香港人の知人にデモの事を尋ねると、「あれは外国の勢力に扇動されている抗議活動だから」と言われました。確かに、日本の沖縄の基地反対運動みたいに、なんか外国の勢力に利用されていると言うものなのかもしれないな、と私も思いました。

例えば、ミャンマーの指導者アウンサンスーチー氏の旦那はイギリスの諜報機関のスパイですし、父も政治家でイギリスにミャンマーを売った男と言われています。欧米がアウンサンスーチー氏を支持して、ミャンマーの軍事政権に経済制裁をしていたのも、民主化運動に乗じた欧米諸国のミャンマー乗っ取り作戦だったのかもしれません。

中国共産党政権が香港統治にしくじるようにアメリカが民主化デモを扇動していると言う可能性も否定できません。

いや、もっとうがった見方をすれば、私の知人は、そういう風に私に答えないと、中国本土に目をつけられるかもしれないので、建前としてそう答えたのかもしれません。

他人の政治思想が本当はどうなのかなかなか腹を割ってうかがい知ることは難しいです。