2020年8月31日の取引から、ダウ銘柄が入れ替えられます。コロナショック後、S&P500指数もナスダック指数も最高値更新していたのに、ダウ銘柄だけ出遅れています。旧ダウ銘柄30種のうち、コロナショック後に最高値更新している銘柄と更新していないで出遅れている銘柄を振り返ってみました。
結果発表
はい、以下が30銘柄のコロナ後の姿です。
アップル(AAPL) 最高値更新
アメリカンエクスプレス(AXP)××
ボーイング(BA)××
キャタピラー(CAT)もう少し
シスコシステムズ(CSCO)×
シェブロン(CVX)××
ウォルトディズニー(DIS)もう少し
ダウ(DOW)もう少し
ゴールドマンサックス(GS)×
ホームデポ(HD)最高値更新
IBM(IBM)×
インテル(INTC)××
ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)もう少し
JPモルガンチェース(JPM)××
コカコーラ(KO)×
マクドナルド(MCD)もう少し
スリーエム(MMM)×
メルク(MRK)もう少し
マイクロソフト(MSFT)最高値更新
ナイキ(NKE)最高値更新
ファイザー(PFE)×
プロクターアンドギャンブル(PG)最高値更新
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)××
トラベラーズ(TRV)×
ユナイテッドヘルス(UNH)最高値更新
ビザ(V)最高値更新
ベライゾン(VZ)もう少し
ウォルグリーン(WBA)××
ウォルマート(WMT)最高値更新
エクソンモービル(XOM)××
約4分の1銘柄が最高値更新
S&P500指数が最高値更新しているわけだから、市場平均よりも上を行こうと思えば、最高値を更新している銘柄を選ばなければなりません。
ダウ30銘柄中、コロナ後に最高値を更新したのは、AAPL、HD、MSFT、NKE、PG、UNH、V、WMTの8銘柄です。要するに、ダウ30銘柄から選んでいると、約4分の1の確率でしか、市場平均を上回る銘柄に出会えません。
結局、ダウから選んだとしても、大型ハイテク銘柄か、手堅いヘルスケア株か、大型量販店か、ナイキ以外にはアフターコロナの成長株はないということになります。
こんな状態だから、確かに今回ダウ銘柄が3つも入れ替えられたのもうなずけます。このままでは、どんどんS&P500に劣後していって、市場を反映したものとは言えなくなります。
個別銘柄はリスキー
こうしてみてみると、手堅い銘柄と考えられるダウ銘柄でも1勝3敗状態なんだから、個別銘柄を選んで株式投資するのは、かなりリスキーだと思いました。
慎重な投資家なら悪いこと言いません、S&P500指数ETFを長期保有しときなさい。