昨日のブログでは、株式投資で負けない方法について解説しました。
まとめると以下の2条件だけです。
1 アメリカ株式市場に上場している銘柄に投資すること
2 買ったら売らないこと
これだけの条件を守れば、サルがダーツを投げて選んだ銘柄でも負けなくなります。
さて、ここからはアメリカの市場平均であるS&P500指数に勝つにはどうすべきかということです。
配当のある銘柄だけど2%まで
まず、配当金が出ている銘柄を選びます。人生と同じで、企業にも誕生から成長して成熟するまでの段階というものがあります。上場直後の企業は利益が出たら投資家に配当金で還元するのではなく設備投資に資金を回してさらに成長しなければなりません。
上場直後の銘柄は配当金を出さないのです。つまり配当金が出ている銘柄を選ぶということは、上場直後の若い企業の銘柄は避けるということになります。
十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人。という諺がありますが、アメリカの株式市場に上場するということは、若い企業であっても、すべての企業が「神童」です。その中でごく一握りの企業だけが成長を続けていって、巨大企業に成熟していきます。ほとんどの企業は二十歳過ぎればただの人なのです。ということは、配当金を出さないイコール長期投資では損をする可能性が極めて高いということです。
ただし、その業界ですでにリーダーになっている巨大ハイテク企業は無配でも例外的な銘柄として保有しています。このあたりが過去の株式投資の法則があてにならないところなのですが、私の考えとしては、アマゾン(AMZN)やアルファベット(GOOG、GOOGL)、アドビ(ADBE)は無配にも関わらず、あまりにも巨大化して既存の企業を飲み込んで世界を支配する可能性も出てきているので、有望と考えて保有しています。
高配当銘柄は選びません。高配当銘柄は、配当という形で確実にリターンが得られますが、配当金を出すことでしか株主に還元できない成熟企業ということで、キャピタルゲインがあまり期待できません。高齢者で年金生活者の株式投資なら、配当がもらえるので手堅いのですが、まだ現役世代の私にとっては高配当株はまだ早過ぎます。
配当年利回り2%ぐらいまでの銘柄を選んでください。
長期的に右肩上がりの銘柄
チャートを眺めたときに、過去10年以上にわたって株価が右肩上がりであること。5年以上前には過去最高値だったけどな〜。という銘柄は避けましょう。いくら歴史のある大企業の銘柄であったとしても、この先、株価が回復するのかどうなのか自信が持てません。5年も低迷していたら途中で嫌になってしまいます。せいぜい石の上にも3年までです。
10年間にわたってジグザグしながら結局のところ右肩上がりのチャートで、半年ぐらい前に過去最高値で今は下げているという銘柄なら、しばらくしたら株価が回復するという自信が持てるでしょ?
逆に、ずーっと長期に低迷している銘柄が回復するかどうかは保証できません。
結局、過去の実績が大事なんです。職場で人を雇う時も履歴書を見ます。面接で、いくら将来のことを素晴らしくプレゼンされても履歴書見たらボロボロだったら、詐欺師だと思って採用しませんよね。
「その2」の条件も2つだけ
以上の2つを守るだけで、約80%の確率で市場平均に勝つことができます。残りの20%の不確定要素をどうするかについては、次回解説します。