2019年6月18日から19日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)は、フェデラルファンド(FF)レートの据え置きを決定しました。
利下げもありえる
景気減速が懸念される場合には、年内に利下げもありえることが示唆され、今後年内のFFレートの見通しとして、利上げが適切との見方を示したメンバーは1人だけで、8人までが利下げになると予想しています。これで近いうちに利上げされる可能性は限りなくゼロになりました。
2019年のインフレも目標の2%には届かず1.5%にとどまる可能性が高いとの見通しです。こうなってくると金融引き締めは厳しいですし、どちらかといえば、金利を下げて緩和する必要がでてきます。
FOMCの終了後、米国株高
FOMCでの会議内容が明らかになった午後2時頃から、米国株は、ググッと上昇しました。

アメリカの金利が上がらないとなると、ドルで預金しても利息が付かないということになりますから、ドルで現金を持っていてもしょうがないので、ドル安という理屈になって円高が進みました。

今朝から、1ドル107円台です(泣)。
やっぱり円で見てしまう
米国株投資の場合、通貨はドルになりますが、我々日本人が買い物をするときの通貨は円です。したがって米国株の資産総額は、我々日本人は日本円で見てしまうわけで、円高になると大きな損害です。
円高であれば、今後、買い増しするときに米国株を安く買えるのはわかってはいるのですが、すでに買っている米国株に関しては日本円換算で資産が減ってしまっているのは否定できない事実です。
円高で株を買うべし
次善策としては、なるべく円高のときに、ドルに換金して米国株を買い増しするしかありません。
しかし、どの辺まで円高だったら米国株を買ってもよくて、どこまで円安だったら買うのを控える方がよいのか、その判断が大変難しいです。
ドル円はレンジ相場
今後しばらくはそうであろうと思われることは、どうもドル円相場は、100円から120円あたりの範囲で上がったり下がったりしているレンジ相場だということです。
1ドル100円まで円高が進んだとしてもどんどん円高にはならないで円安に戻りますし、120円になってもしばらくしたら円高に戻るということです。
日本の人口が減少し、経済も弱くなって、どんどん円の通貨価値が下がっていって、円安になってインフレが上昇するのかと思っていましたが、しばらくは大丈夫のようです。
1ドル107円は気にしない
120円でドルに替えて、100円まで円高が進んだら、-20%も損しますから、こうなってしまうと、-20%を取り戻すために+25%の株高が必要になります。年間リターン20%のウォーレン・バフェット氏ですら、1年以上取り返せません。
長い目でみたら、また円安に戻って回復するのだから、気にしないほうがよいという意見もありますが、やはり円高でドルに換金した方が得です。
レンジ相場なんだから、110円前後ならあまり気にしないようにして、105円よりも円高になったら積極的に買い増し、120円近くまで円安になっていたら警戒したほうがよいでしょう。もうそれ以上には日本経済が壊滅でもしていないかぎり円安にはなりません。
いまの円高水準なら、あまり気にしなくてもよさそうです。誤差範囲内です。