3月21日の朝起きてみたら、資産が減っていました。
あれ、株価が下がったのかなと思ったら、1円以上の円高です。米連邦準備理事会(FRB)が、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)で協議した結果、2019年の想定利上げがゼロ回になるとの見通しを示したためです。
2018年末までは2019年は利上げは2回になるはずだった
昨年末までは2019年は利上げが2回になるとFOMCメンバーは予想していました。利上げが進めば、フェデラルファンド(FF)金利が上昇しますから、企業がお金を借りにくくなり景気にブレーキがかかりますし、株を買うよりも預金で利息をもらった方がいいということになりますから、株安になります。
2008年のリーマンショックで株価が暴落したので、その景気を回復させるために、これまでずうっと異常に金利が低い状態が続いていました。
やっと景気も回復し、株価もどんどん上がってきたので、金利を正常化するために利上げが始まりました。しかし、あまりにも利上げを続けると景気にブレーキがかかって、昨年末のような株安になってしまいます。
トランプ大統領が批判していたように、FRBは利上げをやり過ぎていたのかもしれません。
祝日をまたいだFXは怖い
アメリカの金利が上がれば、ドルで預金していた方がよいので、ドルが欲しくなってドル高になります。
逆にもう金利が上がらないよ、ということが判れば、ドル安になるので、円高になります。3月21日は日本が祝日だったので、外国の仕手筋らが円高ドル安を仕掛けて大きくドル円が動いてしまいます。こういう祝日をまたいだ状態のまま、FXでレバレッジをかけていると、すごい痛い目にあうと思います。今年の年始もひどかったです。
しばらく円高が続くと思う
こんな感じで大きくドル円が動いたので、今後、円安に一旦揺り戻しがあるとは思いますが、アメリカの利上げは今後おしまいなので、これから大きく円安になることはないと思います。
経済が弱い国の通貨は安くなるのがセオリーなので、これからの日本経済を考えると、円安になっていくものだと思っていました。1ドル120円、もっと円安が進んで、1ドル200円とかなるのかなと思っていましたが、今後もしばらくは1ドル110円前後で取引される状況がつづきそうです。
FRBの保有資産縮小もおしまい
FRBは、2008年以降、大量の米国債と住宅ローン担保証券を大量に買い入れて、市場にお金を流れ込ませて金融緩和をおこなってきました。
米国経済が立ち直った後、これを金融市場引き締め(正常化)のために、買い入れた米国債や証券の保有資産を縮小させていましたが、それも景気の腰折れのリスクが出てきたので、終了することになりました。
リセッションなのかも
今後、金融引き締めが中止すれば、景気が良くなって、株価も上昇すると予想されます。
しかし、金融引き締めをやめないといけないほど、米国経済が弱いということなのかもしれません。つまり、景気後退「リセッション」がおとずれるということなのかもしれません。夏があれば秋がきて冬になるように、景気は良いときがあれば、かならずいつかは後退期がやってきます。
円高は買い増しのチャンス
でも、長期的に見れば、アメリカ株は右肩上がりです。日本人にとって、円高は米国株を仕込むチャンスです。
2月3月は確定申告の追加納税で株を買い増しできませんでしたが、4月はしっかり買い増しします。