理系の世襲の職業は、医者

東大文I→高級官僚→国会議員→総理大臣になるというのは遠い昔の話で、親の地盤を引き継いだ政治家が総理大臣になっているのが今の日本の政治権力構造であることを昨日述べました。一方、理系の職業で、こういう世襲がまかり通っている職業って、なんだか知っていますか?それは、医者です。

頭が良くないと医者になれない?

え?医者って、国家試験に合格しないといけないし、医学部にも入学しないといけないし、本人の才能や努力がすごく大事で、ボーッと親の地盤の引き継ぐ世襲議員とは違うでしょ?と思われるかもしれません。

しかし、お医者さんの親や親戚には職業がお医者さんの人が、そうでない人に比べて圧倒的に多いです。

好意的な解釈としては、親が医者だと、早い段階から医師になることを志し、受験勉強を始めますし、親も教育に理解があるので、医学部に合格する確率が上がっているという要因もあります。あと、IQの高い親の子供はIQが高い確率が高いので、医学部に合格する確率も上がるということもありえます。

医学部入学には抜け道がある

ただもう一つ大きな抜け道があるのです。

実は、私立大学の医学部の入試では、一般入試以外に、付属高校からの内部進学、提携校からの推薦入学があります。

東京にある某有名私立大学の医学部卒の私の知人は、「これまでの人生で、いわゆる受験というのを一度も経験したことがないんだよね。」と言われました。その人は、すでに60歳を超えているので、今はそんなことはないのかもしれませんが、小学校を含めてなにもかも一般入試なしで、やり過ごしたということになります。

某私立大学の入試で男女の面接点が異なるというのがテレビで話題になっていましたが、もっと生臭いやり方だと、一般入試でボーダーラインの受験生の親を呼び出します。合格点と受験生の点数差を提示され、寄附金100万円につき、1点上乗せしますと大学側から告げられます。

教習所の試験と同じ

しかし、そうやって、私立大学の医学部にまんまと入っても、卒業した後に、医師国家試験があるでしょ?と思われるかもしれませんが、医師国家試験は、マークシートの5択で、6割取ったら合格です。サルがデタラメにマークしても2割は取れるので、残りの8割の問題を2択まで絞れる学力があれば合格できるのです。しかも、教習所の試験と同じで、ほとんど過去問でよく似た問題が出題されているので、過去問を真面目に繰り返し解いておくぐらいの努力と知能があれば合格してしまいます。

学歴ロンダリング

医師免許を晴れて取得できたら、東大病院など有名国立大学病院で研修して、箔をつけます。もうちょっと頑張れる人は、大学院に進学します。そうすると最終学歴が東京大学医学部大学院卒になって、学歴を洗浄することができるのです。

富裕層だけのテクニック

ただし、私立大学の医学部の授業料は驚くほど高額です。しかも6年間行かないといけませんし、寄附金も納めなければなりません。卒業するまで、総額数千万円はかかります。だから、開業医の息子さん、娘さんしかこのテクニックは使えないのです。

かくして、医師の世襲は続きます。

本人のポテンシャルが高ければまだなんとかなる

お金のない人はどうすれば医者になれるかって?国公立大学の医学部に行くべきです。学費は年間なんと50万円程度。親の収入が少なかったら授業料は免除されます。ただし、超田舎にある国公立大学の医学部でも、大阪大学の工学部ぐらい余裕で合格するぐらいの学力が必要です。

日本はまだマシ

では、アメリカの大学の医学部はどうかというと、州立大学でも学費は日本の私立大学の医学部と同じぐらい高額です。日本からだと学費だけではなくて、生活費も必要ですし、親が金持ちでないと絶対無理です。

そう考えると、医者は世襲制の理系のお仕事ですが、日本ではまだ庶民でもなんとか成り上がれる余地はあるということです。一方、政治の世界の世襲はかなり深刻だと思います。

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