防衛関連銘柄 トランプ大統領の国防総省での演説で急上昇

1月17日のアメリカ株式市場で、防衛関連銘柄の株価が急上昇しました。米国株全体の続伸の勢いにもつられて、18日もさらに大きく上昇しています。

宇宙配備型のミサイル防衛兵器

国防総省での演説では、主に、ミサイル防衛強化に向けた新戦略「ミサイル防衛見直し(MDR)」を発表しました。北朝鮮、イラン、ロシア、中国のミサイル攻撃力が向上してきているのを脅威と述べ、敵のミサイルを迎撃できる宇宙空間での兵器配備などの研究開発を提言しました。さらに、米国が大国と戦争になったときにそなえて、アラスカ州に配備されている「地上配備型ミッドコース防衛システム(GMD)」も強化する意向を示しました。

スターウオーズ計画の復活

トランプ大統領の演説では、北朝鮮に言及する発言が多く見られましたが、このミサイル防衛の意図するところは、大国との全面核戦争に対しての防衛抑止力を構築することです。

ロシアは、このトランプ大統領の発言に対して、宇宙の軍拡競争を引き起こし、冷戦時代のスターウォーズ計画復活に等しいと反論しました。

スターウォーズ計画とは、米ソ冷戦時代に、ソ連から米国本土への核ミサイル攻撃を無力化するために、軍事衛星が核ミサイルを捕捉して地上迎撃システムが大陸間弾道ミサイルを迎撃する構想を当時米国大統領であったレーガン大統領が命じた研究計画です。

このスターウォーズ計画によって、ソ連は軍拡競争をあきらめ、冷戦終結に至ったという経緯があります。

今回は、ロシアが仮想敵国と言うよりは、むしろ、中国でしょう。今回の演説は、米中貿易摩擦と関連した動きと考えるべきです。

LMT、NOC、RTNの株価が軒並み急上昇

これまで、防衛関連銘柄の株価が全然さえない相場だったのですが、この二日間で大きく上昇しました。

ボーイング(BA) +3.6%

ロッキード・マーチン(LMT) +3.8%

ノースロップ・グラマン(NOC) +4.7%

レイセオン(RTN) +3.8%

ゼネラル・ダイナミクス(GD) +3.0%

ハンチントン・インガルス(HII) +2.4%

ボーイング(BA)は、民間機も多く扱っているので、米中貿易摩擦の緊張緩和の繰り返しの中、大きく上下していましたが、ロッキード・マーチン(LMT)、ノースロップ・グラマン(NOC)、レイセオン(RTN)がこの二日間で大きく株価が上昇しています。いずれの銘柄も、軍事人工衛星、軍事偵察機、ミサイル防衛システムを開発製造している銘柄なので、株価が反応したのだと思われます。

ミサイル、爆弾の在庫処分セール

また、トランプ大統領は、イランの核ミサイルが脅威だと述べました。そろそろ、イランを叩くのかもしれません。アメリカは建国以来、定期的に軍事行動を起こしています。アメリカの軍需産業は、アメリカ経済の根幹です。ドルを基軸通貨として守るためにも、国内の雇用を維持するためにも、軍需産業には成長してもらわなければなりません。兵器を消費して生産するために、比較的弱くて報復してこないイランを攻撃するのでしょうか?

と思わせてソマリア爆撃

昨日1月19日、米軍はソマリア中部ジュバ州でイスラム過激派アルシャバーブの拠点を空爆しました。52人のイスラム過激派兵士が死亡したとのことです。実は、ソマリアへの空爆は、今回に限ったことではなく、昨年だけで47回以上、米軍はソマリアを空爆しているそうです。

定期的に、兵器を消費して売り上げをあげて株価を上昇させているのが、米国の防衛関連銘柄なのです。

特に、これからの軍事行動では、ミサイルや航空機、人工衛星といった飛び道具が主流です。そう考えると、戦車を生産しているGDや原子力空母を建造しているHIIよりも、LMT、NOC、RTNのほうが株価の上がり幅が大きいのは、うなずけます。

また、日本の回りには、中国、ロシア、北朝鮮、最近では韓国といった国々が軍事緊張をもたらしています。その軍事緊張はアメリカが煽っているのかどうなのかはなんともいえませんが、日本政府は、アメリカからどんどん防衛力強化のために、防衛ミサイルや戦闘機を購入しています。その費用は、我々の税金でまかなわれています。

LMT、NOC、RTNは割安放置

LMT、NOC、RTNの3銘柄は、最近、株価がさえなくて、気が付いたら割安株になっています。

LMT 予想PER 14.47倍 配当金年利回り3.17%

NOC 予想PER 13.78倍 配当金年利回り1.86%

RTN 予想PER 14.01倍 配当金年利回り 2.16%

とくに、LMTは、配当金の年利回りも3.17%と高配当になっています。

当然、今月の買い増し銘柄は、防衛関連株で決まりでしょう。