米デルタ航空(DAL)のCEO、エド・バスティアン氏は、6月から運行路線を再開し、今夏の米国内の旅行需要は徐々に拡大していくとの見通しを述べました。この報道を受けて、2020年5月20日のDAL株は、+4.4%も上昇しました。
国際線が再開拡大
国際線が6月から一部再開されます。ニューヨーク〜パリ、アトランタ〜メキシコのカンクンなどの100便が復活します。日本路線も羽田〜シアトル線が運行を再開します。
60%搭乗率
ソーシャルディスタンスを確保するために60%搭乗率に抑え、60%搭乗率に近づいたら、便数を段階的に増やす予定です。
エコノミークラスで、60%搭乗率未満に抑えてくれるのなら、ずいぶんと空の長旅が楽になりますね。利用客としては、運賃が同じならすごくありがたいことですが、株主の立場からすると、利益が失われてしまいます。
航空会社軒並み倒産
気がついたら、オーストラリアのヴァージン航空が倒産し、5月18日には、タイ航空が倒産してしまいました。これまでは、モーリシャス航空とかノルウェー・エアシャトルとかフライビーとかLCC会社が倒産していましたが、大手の航空会社が倒産しているのが気になります。ドイツのルフトハンザ航空も倒産寸前で、ドイツ政府からの資金救済が決定しました。
米国内の移動は飛行機
アメリカの大手航空会社は、これまで旅客機で貨物を輸送した売り上げと政府からの資金援助で、しのいでいました。
また、米国内の路線も6月から再開します。アメリカの航空会社が他国の航空会社に比べて有利な点は、米国本土が広いので、国内路線だけでも航空機の需要が大きく、国内の経済自粛さえ解決すれば、航空需要の回復が早いことです。
投資の神様に見離された
この3ヶ月間、デルタ航空(DAL)の株を保有していて、ほんとつらかったです。株価は一時4分の1まで下落してしまうし、配当は停止してしまうし、ナンピン買いまでするくらいDALに賭けていた筆頭株主のバフェット氏が全売り損切りしてしまうしで、私の保有銘柄の中では、今回のコロナショックで、最も倒産に近い銘柄でした。
まだ買い増しは早いと思う
やっと底を打って、明るい兆しが見えてきたところです。

株価も最高値から3分の1ぐらいの価格まで戻ってきました。まだコロナ第2波による自粛再開のリスクもありますから、もうしばらく様子を見てからDAL を買い増ししようと思います。