今の銘柄を保有開始したのが、昨年の9月25日でした。かれこれ1年が経過しました。この1年間で、私の保有する11銘柄は、一体どのくらいのリターンがあったのでしょうか?
S&P500に勝つのは意外と難しい
S&P500のETFを長期に保有するのが、ラクちんでリターンが高い投資戦略といわれています。この1年間でS&P500はどのくらいリターンがあったのか調べてみました。この1年間のうち、昨年の10月から今年の1月まではかなりの強気相場でした。その後1月末に大きな調整が入り、そこからじわじわ回復してきて、今まさに1月末のピークを上回り始めたところです。この1年間で、S&P500は、なんと19%上昇しています!
わりといろいろ厳しい相場だったような気もするのですが、こんなにも上昇しているなんて、驚きです。ちなみにバンガードのS&P500 ETFであるVOOを購入していたら、これだけの上昇に加えて、1.7%分の配当がつきます。税金28%と信託報酬0.04%を引かれても1%は配当金が手元に残ります。合わせると20%リターンです!
個別銘柄を保有していて、S&P 500 ETFに勝ちたいのなら、保有する個別銘柄の大半が、20%以上のリターンを達成していなければなりません。高配当株を保有してインカムゲイン狙いの戦略だったら、税金をひかれて実際の手元に残る配当金は減りますから、5%の配当金がでる株を保有していても、年間15%の株価上昇を経験したとしても、20%未満のリターンになってしまうので、やっぱりS&P 500 ETFに負けてしまいます。
つべこべ理屈こねずに、S&P 500 ETFを選択した方が良いかも・・・。
株価が上下に変動している株をうまく下がっているときに買い増しをすれば、S&P500 ETFに勝てるという意見もあると思います。でも、それなら、S&P500 ETFも上下に変動していますから、S&P500 ETFも安いときに買い増しすれば、同様に上手く行くと思います。そっちのほうが、わかりやすい季節アノマリーがあるので、よりタイミング良く、買い増ししやすいです。
米国株の日本人投資家のブロガーの保有するポートフォリオがS&P500 ETFをアンダーパフォームしがちなのは、S&P500のキャピタルゲインの上昇がすさまじいからです。
チャイ銘柄どうよ?
この1年間の株価の変動によるリターンは以下のようになりました。
AAPL +51.7% 大勝ち
DAL +23.0% 勝ち
V +46.6% 大勝ち
AMZN +114.2% 大勝ち
GOOG +29.7% 大勝ち
VAC -7.1% 大負け
MAR +23.9% 勝ち
BA +47.4% 大勝ち
NOC +14.2% 負け
RTN +14.0% 負け
LMT +15.6% 負け
ADBE +86.7% 大勝ち
やはりハイテク株!
米国軍事産業を担うNOC、RTN、LMTがアンダーパフォームしたのが予想外でした。相場がぐずついたときにも着実に上昇すると思ってポートフォリオに組み込んでいたのですが、むしろ足を引っ張られました。BAは、民間航空機も扱っていて、中国との貿易戦争で逆風になるはずなのに、かなりのハイパフォーマンスでした。
ハイテク株の上昇が驚異的です!AAPL、V、AMZN、GOOG、ADBEの上昇で救われました。これらの銘柄はハイテク株ですが、すでにグロ−バルに展開する大企業です。そんな成熟した大企業でもこれだけ成長するのだから、米国株おそるべしです。たぶん、S&P500が強いのも、これらハイテク株が平均値を押し上げているからだと思います。
NOC、RTN、LMTも配当金も含めれば、15%前後のリターンを達成しているんですから、頑張っていると思うんですよ。しかし、ハイテク株の成長がすさまじいので、これらの銘柄のパフォーマンスがかすんでしまっています。
MARもS&P500を上回りましたが、同系列のVACがマイナスになってしまったので、2つ合わせると、いまいちなリターンですね。
大型ハイテク株を買え!
S&P500に勝ちたいのなら、こういったグローバル企業にまで成長した米国ハイテク企業の銘柄をポートフォリオの主軸に据えない限り、とても無理だと思います。