2020年8月14日、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ(BRK)のポートフォリオが公開されました。
銀行株売られた
目立ったところでは、銀行株が売られています。前回5月15日の公開の時点では、銀行株がちょこっとだけ売られていて、ゴールドマン・サックス(GS)のほとんどが売られてしまっていました。今回の公開では、ゴールドマン・サックス(GS)が全部売られていて、リストから消えてしまっています。

ウェルス・ファーゴ(WFC)が、26%も売られています。JPモルガンチェース(JPM)も61%も売られています。その他、USバンコープ(USB)やニューヨークメロン銀行(BK)もちょこっと売られています。
リーマンショックとは異なる対応
バフェット氏と言えば、ウェルスファーゴ(WFC)株で儲けたというイメージなのに、こんなに売却してしまうとは、なんだか時代の流れを感じさせますね。
今回のコロナショックでのバフェット氏の売買とリーマンショックの時の売買では全然違います。リーマンショックの時は、WFCなどの銀行株を底値で買いました。当時の金融危機では、同様に金融緩和、低金利政策が取られました。銀行は倒産しそうになっても、政府が資金援助で救済するだろうから、銀行株を底値で買ってホールドしておけば、リターンが得られるという戦略がとられました。しかし、今回は、この低金利状態では、銀行は収益が上がらないという考えから、銀行株が売られたものと推測されます。
金鉱株を買い
その他、気になるところでは、バリックゴールド(GOLD)がポートフォリオの0.26%だけ買われています。金融緩和と景気不透明感で、ゴールドが値上がりしているので、金鉱株を買ってみたのだと思いますが、まだポートフォリオの割合としては低いので、どこまで本気なのかわかりません。
アマゾン(AMZN)をがっつり買い増しするのかと思っていたら、結局、そのままでポートフォリオの0.73%だけでとどまっています。
今回は、がっつり買い増しした銘柄はなくて、銀行株が売られて、航空株が姿を消したということになります。
配当出し始める?
1,465億ドルで過去最高の現金保有になりました。自社株買いを行うことについて前回の株主総会で述べられています。後は、配当は出し始める可能性もあります。バークシャーは成長株から成熟株に移行してきているということなのかもしれません。
AAPLの比重上がる
上位銘柄では、WFCの順位が落ちて、アップル(AAPL)、バンクオブアメリカ(BAC)、コカコーラ(KO)、アメリカンエクスプレス(AXP)、クラフトハインツ(KHC)までが5%以上のポートフォリオの銘柄です。
アップル(AAPL)の株高と目立った買い増し銘柄がなかったせいで、AAPLのポートフォリオは前回の35%から44%になっています。
私はAAPL好きですけど、それでもポートフォリオの44%をAAPLに傾ける自信がありません。私だったら、他のGAFAMにも分散投資します。
今の私のポートフォリオでは、AAPLは20%を占めていますが、バークシャーのポートフォリオと比べると、AAPL20%ぐらいなら正当化されるのかなと思いました。このままAAPLは売らずにホールド続けます。