2019年5月15日付けで、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK)の3月末時点での保有銘柄が開示されました。
WFCとLUVは少し売り、JPMとDALを買い増し
1月〜3月末にかけての売り買いで、ポートフォリオの大きな変化はありませんでした。

トップ6銘柄の入れ替わりはありませんでした。
アップル(AAPL)、バンクオブアメリカ(BAC)、ウェルズファーゴ(WFC)、コカコーラ(KO)、アメリカンエクスプレス(AXP)、クラフトハインツ(KHC)の6銘柄です。
KHCは2月に会計不正疑惑や悪い決算報告で減配もあって、株価は急落しました。
5月4日の時点で、バフェット氏は、KHCに対する投資は縮小することなく続けると述べています。
WFCも不正があって株価が下がっていましたが、こちらのほうは4%弱売っています。
その代わりに銀行株として、JPMを18%以上買い増ししています。
その他、航空会社の株でサウスウェスト航空(LUV)を2%売って、デルタ航空(DAL)を8.2%買い増ししています。
AAPL以外は分散投資
バフェット氏は集中投資というイメージがありますが、AAPLが約24%の割合なだけで、それ以外の銘柄は2番手のBACですら、12.39%のポートフォリオです。巷の評判よりは、分散投資されています。
やはり長期に保有するなら、分散投資をしておかないと、特定の銘柄が大きく下がったときにそのままホールドしてよいものか不安な気持ちになってしまいます。
AMZNは、たった0.43%!
先日、AMZN株を取得したことが発表されましたが、実際のポートフォリオはたったの0.43%でした。
いまのところ、1%未満のポートフォリオ買い入れに関しては、実務担当のトッド・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏の決断で可能になっています。
バークシャーとアマゾンとのパートナーシップ
バークシャーとJPモルガンとアマゾンは、ヘイブンと呼ばれる医療合弁会社を設立し、ヘルスケア業界に参入することが決まっています。
ですから、たんなる気まぐれでAMZNを買ったと言うよりは、今後のパートナーシップの一環としてAMZN株を買ったと考えるべきです。今後もタイミングをみて、買い増しを続けていくことでしょう。