2020年2月14日、ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャーハサウェイ(BRK)の最新の保有株のポートフォリオが公開されました。ほとんど変化なしでした。
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必ずしも今のポートフォリオとは限らない
3ヶ月ごとにポートフォリオが公開されていますが、これは米国証券取引委員会(SEC)に届出書面を提出する義務があるからです。しかし、すでに3ヶ月ぐらいの時差があり、今現在のポートフォリオとは大きく異なっている可能性もあります。
まるで、遠い恒星の光が地球に届くのに何百年もかかり、今の星の姿を見ているのとは限らないのに似ています。そういえば、最近、オリオン座の1等星のベテルギウスがすでに死んでいるというニュースがありましたね。
最新のポートフォリオ
とにかく、そういう3ヶ月ぐらい前の姿を見ているのかもしれない可能性もありますが、現在得られる最新のポートフォリオは以下のようになっています。

AAPL、BAC、KO、AXP
アップル(AAPL)が30%弱でトップでした。1.48%売ってしまったようですが、ポートフォリオのリバランスの関係なのでしょう。あまり気にしなくても良いレベルだと思います。私のポートフォリオのAAPLが占める割合の2倍近い保有率です。
2位が大きく離されて、バンクオブアメリカ(BAC)が13.5%です。これもほぼ売り買いなしです。
3位コカコーラ(KO)9.2%、4位アメリカンエクスプレス(AXP)7.8%でこれらも不変です。
銀行株売られる
ウェルスファーゴ(WFC)が14.6%も売られて、7.2%になってしまいました。
それ以下はボチボチです。
ざっと見ると、ニューヨークメロン銀行(BK)、ゴールドマンサックス(GS)などの銀行株も売られており、銀行株への比率を近年、バークシャーは増やしていましたが、見込み違いだったのか、比率を減らしています。
AMZN不変
以前、バークシャーがアマゾン(AMZN)株を買ったことが話題になりましたが、その後の買い増しはしていないようです。私は安いうちに買い増ししたので、ちょっと意外です。
SPY、VOO買われる
下位の方に目を移してみると、SPDRのS&P500ETF (SPY)とバンガードのS&P500ETF (VOO)とがほんの少しだけ買われています。

今まで、バフェット氏はS&P500ETFを保有することを個人投資家には推奨していましたが、自身では購入していませんでした。あまりにもバークシャー自体も大きくなってしまったので、投資すべき企業の選定に苦労しているので、市場平均の安全パイを保有してみようか、ということなのかもしれません。
銀行株以外、ほぼ変化なし
結論としては、銀行株の比率を減らしただけで、それ以外は、ほとんど動きがなかったということになります。