ウォーレン・バフェット氏の率いるバークシャー・ハザウェイ(BRK)の3月末までのポートフォリオが2020年5月15日公開されました。
3月末の姿です
このポートフォリオは、コロナショックの株式暴落半ばの時点でのデータです。すでに、この後、1ヶ月半が経過しており、さらに株価が暴落して、そこから反発し、現在経済活動が再開しつつあります。

パッと見たところ、デルタ航空(DAL)株などの航空会社株は、まだポートフォリオに留まっています。むしろ、DAL株は、暴落した時にナンピン買いした時の履歴が残っています。
その後、航空会社の株は全て売却しています。
上位は変化なし
3月末現在の上位銘柄を見ると、アップル(AAPL)、バンクオブアメリカ(BAC)、コカコーラ(KO)、アメックス(AXP)、ウェルスファーゴ(WFC)、クラフトハインツ(KHC)までは変化ありません。
GSが売られた
気になるのは、その後の発表で、銀行株のUSバンコープ(USB)株の一部1,630万ドルを5月11日から12日かけて売却していることと、今回のポートフォリオの公開で、3月末までの時点で、ゴールドマンサックス(GS)株のほとんど84%も売却していることです。

どちらの銀行もBRKが筆頭株主でした。
少し売ってから全部売却
1企業の株を10%以上保有していると、売却した時点で公開しなければならない法律があります。だから、10%以上保有していた筆頭株主だったデルタ航空(DAL)の株を売却する際に、最初にちょっとだけ売却して、10%未満にして、公開しないで済むようにしてから、あとでこっそり全部売却するという戦略をBRKは取っています。
ということは、一部売却が報道されたUSBの株もすでに全部売り飛ばしてしまっているかもしれません。
他の銀行株も売却か?
そうなると、その以外の銀行株も4月1日以降に売却しているかもしれないです。
売却して受け取った現金は、どうなったのでしょう?そのまま保有しているのでしょうか?それか、これだけ大きく株価が下がっているのだから、他の有望な銘柄を買い増ししている可能性もあります。
世界は変わる
そう言われてみると、航空株を売却した時に、コロナウィルスの感染拡大で世界が変わるとバフェット氏は述べています。
となると、ハイテク銘柄に投資したのかもしれません。
次回3ヶ月後のBRKのポートフォリオ公開が待ち遠しいです。