ボーイング(BA)がエンブラエルの買収案件破棄

2020年4月24日(金)のアメリカ株式市場は、大きく上昇して引けましたが、ボーイング(BA)だけは大きく下げて引けました。-6.36%の大幅下落です。

787ドリームライナーの生産減

一体全体、BAに何がおこったのか調べてみると、ボーイングの中型旅客機787ドリームライナーの生産を半減させる計画が発表されたためです。

787ドリームライナーは、先日立て続けに墜落事故を起こし運行停止になっている737Maxに比べると、より大きい機体です。

今回787ドリームライナーの生産ペースを遅らせる理由は、新型コロナウィルスの世界的感染拡大で、航空需要が低下しているためです。

エンブラエルの買収案件

実は、ボーイングは、ブラジルのエンブラエルの商用航空機部門を分社化したものを38億ドル出資して経営統合する予定でした。統合できれば、ボーイングと欧州のエアバスによる旅客機製造が、さらに寡占状態になる見込みでしたが、今回の景気減速で、エンブラエルの得意とする小型機の需要が減少していることで統合が難航していました。

買収撤回

結局、2020年4月25日にボーイングのほうから、今回の買収を撤回することが発表されました。ボーイング 側は、欧州における独占禁止法の審査が長期化し契約期限が長引き、契約が流れたと主張していますが、実際のところは、エンブラエルの株価が暴落して、分社化したエンブラエルを38億ドルも出して買収するのは、財務状況が悪化して米政府から資金支援を受けているボーイングにとっては、もったいないと考えたようです。

当然、エンブラエルのほうは、ボーイングの身勝手な契約打ち切りに怒っており、法的措置に訴える可能性も出てきています。

お金に余裕があれば買収したい案件

エンブラエルの小型機部門は、運行停止が長引き信用を失ってしまっている737Maxの代替機になるはずで、小規模中規模の都市を少人数の乗客でつなぐ小型機はこれから最も需要のある機体と言われています。一時的に航空需要は落ち込んではいますが、いずれは、この小型機部門が主流になるわけです。だから資金に余裕があれば、この暴落期にエンブラエルの小型機部門を買収しておきたいとことですが、そうはいかないところに、今のボーイングの苦しい事情があります。

4月29日の決算発表を控えているだけに今週の株価の動きを見守りたいと思います。

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