アマゾン(AMZN)は、ウォルマート(WMT)のエラーで株価上昇

2月12日のアメリカ株式市場は、政府機関閉鎖への警戒が和らいだことや、米中通商協議への期待から、大幅高となりました。私の保有銘柄の中で、一番上昇したのは、アマゾン(AMZN)でした。

ウォルマート(WMT)のエラーが原因

S&P500指数が、+1.29%上昇したのに対し、AMZNは、+2.95%も上昇しました。AMZNは「もうダメ、手放したほうが良い」という意見がネットで花盛りです。なのに、なぜこんなに株価が上昇したのでしょう。

どうも、大手小売り企業のウォルマート(WMT)が、生鮮食料品を配送する企業であるDelivという会社との提携がうまくいかなかったので、ライバルのAMZNの株価を押し上げたということらしいです。

こういう他人のエラーで上がったような株価上昇は、一時的なものだと思いますが、それでも、なんとなく自分の持っている株が上がるのは嬉しい気分です。

伝統ある大企業は小回りが利かない。

以前にも、ウォルマートは、食料品配送に関して、ウーバーとも提携交渉をしたことがありましたが、うまくいきませんでした。

歴史ある大企業に良くありがちなことですが、組織ができあがってしまうと時代の変化にスピーディーに対応するのが難しくなります。これは、日本の組織だけにかぎったことではなく、私がアメリカに住んでいたときも、歴史ある大企業ではなかなか審査に時間がかかり、許可が下りるまで、何ヶ月もかかって、イヤになったことがありました。小さい組織だと同じ作業が2週間で片付きます。

IBMもしかり、百貨店大手のシアーズもしかり、ウォルマートが時代に対応して変化していけるかどうかは今後の展開を見なければなんともいえません。

ダイエーも倒産した。

私が小さい頃は、日本のプロ野球では、近鉄、阪急、南海、西鉄など、鉄道会社が野球チームを持っていました。鉄道の沿線に球場があって、系列の百貨店があって、という企業グループが形成されていました。ところが、南海ホークスが新興スーパーチェーンであるダイエーに買収されてしまいました。阪急もオリックスという得体のしれないリース会社に買収されてしまい、マイカーが普及する新しい時代が訪れ、鉄道会社の時代の終わりを感じさせられる出来事となりました。

その後、そんな最大手スーパーチェーンだったダイエーも倒産してしまい、今の日本のプロ野球チームのオーナーは、ネット小売り販売の楽天やIT通信関連のソフトバンクやDeNAなどの企業に勢力が移ってしまっています。

今後は、読売や中日など新聞放送業界が野球チームを手放す日が近いのかもしれません。

アメリカでも実店舗小売り業界は逆風

日本では、百貨店の成長が鈍化し、その後、大手スーパーの売り上げが鈍化し、ネット販売に市場が移り変わってきています。アメリカも同様に、百貨店はかなり苦戦していますし、ウォルマートやターゲットなどの大手スーパーもこのまま同じような販売手法を続けていれば、大きな成長は望めません。

うまく時代に対応して変化していければよいのですが、組織が完成してしまった大企業はなかなか大きく舵きりをするのはむつかしいです。舵きりがうまくいかなければ、せいぜい、高配当成熟銘柄。コケると、シアーズみたいになります。