私の銘柄選びは、高配当株を選んでいるわけではないので、配当金が入金されるのを期待しているわけではありません。米国株に投資している人には、米国株は高配当かつ連続増配なので、配当金を再投資して長期的な複利リターンをねらう戦略が多いです。ようするに、シーゲル流の株式投資です。シーゲル流の投資法は、まず間違いなく、リターンが得られる確実な投資法だと思います。
ただ、日本人だとアメリカ人よりも日本の税制度のために税金を2倍も取られてしまいます。さらに、次の確定申告まで、アメリカから徴収される10%の税金も返ってきません。どうしても、配当金が目減りし、再投資のパワーが減弱してしまいます。シーゲル博士の研究でも、税金と証券会社の手数料を加味していません。
そこがどうしても私には引っかかっているのです。
シーゲル博士の理論通りには、日本人は億万長者になることはできないと。
バフェット氏は高配当株に投資していない
手堅い投資戦略のウォーレンバフェット氏は意外にも高配当株に投資しているわけではありません。アップルもアメックスもコカコーラもそれほど高配当ではないのです。「高配当株を長期保有して配当金を再投資するんだ!」というような発言をバフェット氏がしていたという記憶はありません。むしろ、株価上昇によるキャピタルゲインを狙って銘柄を選び長期保有しています。バリュー株投資家というよりは、むしろ、グロース株投資家の一面があります。
私の銘柄でも年1%以上の配当!
とはいうものの、配当金が貰えると素直に嬉しいです。こういう下落相場のときこそ、インカムゲインは心の支えになります。高配当株でポートフォリオを構築する米国株投資家の気持ち、すごくよくわかります。
気になって、私の銘柄の年間配当金の合計を計算してみました。
私の銘柄のうち、アマゾンAMZN、アドビADBE、アルファベットGOOGは、ハイテクグロース株なので、配当がありません。
S&P500ETFに投資していたら、年約2%配当金が入金されます。さすが米国株です。日経平均連動型ETFですと、年1%ちょっとです。
では私のポートフォリオをまとめてみますと、
銘柄 | 株数 | 年間配当ドル | 配当金合計ドル |
AAPL | 397 | 2.92 | 1159.24 |
V | 333 | 1 | 333 |
AMZN | 49 | 0 | 0 |
BA | 117 | 6.84 | 800.28 |
VAC | 326 | 1.8 | 586.8 |
DAL | 648 | 1.4 | 907.2 |
GOOG | 48 | 0 | 0 |
LMT | 119 | 8.8 | 1047.2 |
NOC | 124 | 4.8 | 595.2 |
RTN | 17 | 3.47 | 58.99 |
MAR | 241 | 1.64 | 395.24 |
ADBE | 186 | 0 | 0 |
合計5,883.15ドル |
今、現在、保有株時価総額501,546.56ドルですから、
配当利回り年1.17%ということになります。日経平均ぐらいですね。
実際には、税金やら手数料とかが引かれますから、入金されるのは約4,200ドルです。1ドル113円換算で、年47万4,600円、1ヶ月平均約4万円です。
しかし、銀行の定期預金に預けていてもそんなに利息はつきません。毎月何もしなくても4万円も貰えるわけです。一人暮らしのアパートの家賃ぐらいにはなります。しかも、私の保有している銘柄は、毎年増配しています。おそらく、何年か先には、AMZNもGOOGもADBEも配当金を出す日が来るでしょう。これらの巨大ハイテク企業が倒産してなくなるということは考えにくいです。むしろ、私が倒れて亡くなる確率のほうが高いと思います。これらのハイテク企業も、現在のAAPLやVのように成熟した企業になっていくはずです。そうかんがえると、今、低配当であっても巨大企業であれば、未来には高配当の成熟企業になっていくわけで、そのころには私が仕事をリタイアする時期になっていて、配当金生活になれるのかなと考えています。