政治家は世襲制の文系の職業

最近、東京大学の法学部に進学する人が減っているというニュースがありました。東大の法学部に進学するためには、入学試験で文科一類に合格して、3年生に進級するときに、法学部に進学します。文科二類や理科一類から法学部に移る学生も一部いますが、最近は、そういう移る学生が減り定員割れしているそうです。

弁護士も官僚も人気がない

法学部に人気がない原因として、法曹人口の拡大で、弁護士の収入が下がり、司法試験を受験したい学生が減ってきていることや、国家公務員総合職試験に合格して官僚になりたい学生が減ってきているということと大きく関連しています。

官僚は指図されて動いているだけ

東大文Iから法学部、そして官僚というのが文系最強の出世コースだったはずです。これが人気ないという理由には、給料が安い、残業が凄まじくブラックである、とか色々言われていますが、そんなことは、東大文Iにいくような人は正直ヘッチャラです。普通の人間だったら、1日でへこたれてしまうような分量の仕事をこなせるスキルがないと東大の文Iにはとても合格しません。

最大の理由は、今の官僚には、将来、国会議員になって国政を動かす道が閉ざされてしまっているからです。

私の知人が、東大文Iに行って、法学部に進学し、その後、国家公務員総合職試験に見事合格して省庁に入りました。どう考えても、出世コースまっしぐらなのに、数年でやめてしまい、受験勉強をして、地方の国立大学の医学部に入学しなおしました。「田舎の大学卒業して医者になるよりも、官僚になった方がずっと格好いいのに、なんで?」と尋ねてみると、「官僚の先輩を見て自分の先が見えてしまった。所詮、役人なんて政治家に指図されて動いているだけで、自分の裁量権なんてない。」と言われました。確かに、官僚なんて、市役所の職員に毛が生えたようなもので、やっていることは書類作成が中心のお役所仕事です。どこかのタイミングで政治家にならない限り、国を動かすことなんてできません。

官僚から総理大臣にはなれない

え?官僚って、省庁の中の競争に勝ち抜いて、出世して、行政の仕組みの裏側も全て知り尽くした状態で、自民党から出馬して国会議員になって、総理大臣になるんじゃないの?と思っていましたが、実はそれは遠い昔の話です。

日本の歴代総理の中で、国立大学を卒業して、官僚になって総理大臣になったのは、宮澤喜一氏が最後です。もう20年も昔の話です。

その前といえば、中曽根康弘、大平正芳、福田赳夫、佐藤栄作、池田勇人、岸信介、芦田均、吉田茂という風に、国立大学を卒業して官僚をへて総理大臣になるのが王道でした。

世襲議員

でも最近では、国会議員の2世が、私立高校から私立大学を経て、親の地盤を継いで国会議員になって総理大臣のなるのが目立ってきています。

いわゆる世襲議員です。

実のところ、私立大学は、慶應、早稲田を含めて、政治家の息子であれば、提携している私立高校や付属高校から一般入試を受けずに進学することができます。もっと遡ると、その私立高校に進学するのもさらに付属の中学校、さらに付属の小学校から進学すれば一般入試が免除されます。要するに、一般庶民ではプラチナ級の学歴でも親の財力とコネだけで買うことができるのです。

中には、あまり知らないような私立大学を卒業し、それだけでは格好悪いのか、海外の大学に留学して、最終学歴を洗浄する政治家もいます。いわゆる学歴ロンダリングです。

この人が典型例です。

こいつもそうです。

そうして、2世が親の地盤を継承して国会議員になって国を動かしているのです。

だから、優秀で日本をより良くしたいと情熱を抱いている東大文Iの学生が、必死で勉強して省庁に入り、ブラックな職場で働いて、いくら説明しても理解力のない頭の悪い政治家の書類作成に明け暮れているような毎日を送っていたら、いくらなんでも途中で嫌になってしまうのも無理はありません。官僚になる人は真面目で勤勉な人ばかりです。

官僚と政治家の質の低下と政治権力の固定化

さらにこの状態を突き詰めると、東大の法学部が人気が無くなったり、官僚になりたい学生が減ってしまうような事態に陥ってしまいます。

こういう状態が続くと、優秀な人材が国政に参加できなくなりますし、政治権力が世襲で継承されて、階層が固定されてしまうのは良くないと思うのですよ。

私は平等な日本社会が好きだから重税に耐えている

日本の良いところは、社会が平等で、富が再配分されていることだと思います。アメリカのように富める者はますます富んでいく社会はどうなのかなと思います。

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